「NFT とは?」の検索結果が信用ならないので、NFTの3つのあるあるな勘違いを解説する

こんにちは。BBBです。

トレードはお金を奪ったり奪われたりする世界です。この前提は販売所と取引所の違いがわからない初心者だろうが、月に1億円以上を稼ぐ凄腕の人だろうが変わりません。

一方で、NFTは多くの人にとっては、自分の好きを見つけてわちゃわちゃする世界であるように見えます。キュンと来るデジタルアートを見つけて購入。クリエイターさんや趣向が似ている人たちと遊んで楽しむ。
奪うか奪われるか。殺すか殺されるかといった野蛮な世界とは無縁のメルヘンチック空間。それが多数派にとってのNFTです。

しかしNFTを購入した後で「NFTって○○じゃなかったの!?」と思ってしまう方は存外に多いように思います。誤解が絶えない理由のひとつは、おそらくNFTの情報として世に出回っているものが間違っているためです。

そもそも間違った情報が出回っていることが悪いのに、誤解をしてしまった人に対して確認不足、自己責任、DYORといった言葉を投げかけるのはあまりにも乱暴です。

喩えるならば、甘い香りが漂うパンケーキ屋さんのふわふわのパンケーキの中から五寸釘が出てきて怪我をして、その怪我の責任を客側の確認不足が原因だと言うようなものです。とんでもねぇ話です。
トレーダーが何も考えずに戦場を走り回って地雷を踏み抜いてしまうのとは全然違う。

そこでこの記事ではNFTのあるあるな勘違いを3つ紹介します。

「NFT とは?」の検索結果は信用できない

よし、NFTについてきちんと調べよう、と初心者の方が思い立ち、まずすることはGoogle検索だと思います。基礎的な情報をネットで検索して調べるのは情報収集の基本です。

ところが困ったことに、ことNFTに限っては検索結果が全然信用できません。

以下の文章はGoogleで「NFT とは?」で検索して出てきた1ページ目の情報をざっとまとめたものです。
※特定の媒体の記述ではなく、あくまで出てきた情報を私の方で取りまとめたものです。

NFTとは?

NFTは「Non Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、データの所有権といったデジタル世界の権利を記録することができるデジタル資産のことを指す。デジタルアート等のデジタル資産は簡単にコピーや複製ができたため資産としての価値が生じにくかった。しかしNFTによって自分が保有するデジタル資産が唯一無二の存在だと証明できるようになったため、デジタルの世界に資産価値が生まれた。

いかがでしょうか。これはNFTの解説として正しいものでしょうか?
これを読んで、

「NFTの解説としてはあってるんじゃない?」

と思った方はNFTに対して間違った知識を持ってしまっている可能性が大です。

誤解1:NFTを所有することで作品の所有権が得られる

データの所有権といったデジタル世界の権利を記録することができるデジタル資産のことを指す。

これを読むと、NFT保有でデータの所有権が得られるかのように思えます。
完全に間違いです。

リアル絵画などのアート作品を買えば、それは「自分の所有物」になります。しかし、NFTのようなデジタルデータは「モノ」ではないので、買っても所有権はもらえません。
これは現在の日本の法律ではデジタルデータは「無体物」として扱われ、法的な所有権の対象になっていないためです。

つまりNFT云々は関係なく、デジタルデータについてはそもそも所有権というものが存在しません。はじめから存在しない権利が売買によって突然発生することはないので、NFTを所有することで作品の所有権が得られるというのは間違いです。

では一体全体NFTを所有している人は何を得ているのかというと、以下の2つを得ています。

  • そのNFTに紐づくユーティリティ(会員権やゲーム参加権など)
  • そのNFTを保有しているのは他ならぬ自分であるという「所有感」

まずユーティリティについてですが、何らかのユーティリティとしてNFTが機能するかどうかは、ひとつひとつのNFTごとにバラバラです。

特定のNFTを持っていれば、そのNFTに関するイベントやコミュニティに参加できるなど「チケット」や「会員権」としての役割を果たすものもあります。
ゲームで使えたり、SNSでアイコンにできたりといった「NFTを活用する権利」が付いてくるものもあります。
中には権利として使えるものは何ひとつ付いてこないものもあります。

続いて所有感に付いてですが、これこそがNFTの価値を考える上で一番重要なものだと私は考えています。

ふわっととした所有感なんてものに意味があるのかと疑問に思う人もいると思います。
ですが、このNFTを保有しているのは誰それである、と誰しもが認識できる状態で得られる所有感には大きな価値があります。NFT保有で得られる所有感は、物質的な何かを保有している時に感じる所有感と明らかに同一のものであるためです。

イラストレーターのさいとうなおき氏はNFTによって発生する所有感についてこう語っています。

感覚ベースでは、法的な裏付けがある所有権によって得られる所有感と、法的な裏付けはないものの自分のものであることが明確なNFTを所有することで得られる所有感の間に差はまったくありません。人間には所有権と所有感を感覚的に区別することは不可能です。

NFT保有で得られる「所有感」は、NFTに関わるコミュニティ内での共通言語になっています。マズローの欲求階層の上位の欲求である社会的欲求・承認欲求・自己実現欲求を強烈に刺激するものであり、NFT保有によって所有感が得られるという共同幻想こそがNFTが流行ったり高額で落札される大きな理由のひとつです。

誤解2:NFTはコピーや複製を防ぐ技術である

デジタルアート等のデジタル資産は簡単にコピーや複製ができたため資産としての価値が生じにくかった。しかしNFTによって自分が保有するデジタル資産が唯一無二の存在だと証明できるようになったため

まるでNFTを使えばコピーや複製を防ぐことができるかのような記述です。厳密にはそうは書いていませんが、何も知らない状態で読んだら普通は勘違いしてしまいます。

NFTはコピーや複製を防ぐ技術ではありません。
画像にマウスカーソルを合わせて右クリックで保存を行えば、Beepleの75億円のデジタルアートを自分のスマホやPCに保存することは誰にでもできます。

「右クリックで保存(Right-Click, Save As)」はNFTを批判するときによく使われる批判でありインターネットミームにもなっています。
例えばこれは「Lazy Lions」という10,000体のコレクティブルNFTを材料に作られた右クリックしている人のモザイクアートです。NFTに対する批判をアートにしたものであり、個人的にはすごくクールで気に入っています。

保存した画像は簡単にNFT化できるので、NFT作品の贋作を作成することも簡単です。30秒もあればできてしまいます。実際に贋作作成が容易であることから、世界最大のNFTマーケットプレイスOpenseaでは、共有コントラクトという規格で発行されたNFTの実に8割が贋作NFTなんだとか。

NFTの贋作問題はNFTが抱える問題のひとつではありますが、幸いなことに贋作を見抜くこと自体は簡単です。取引データを遡ったり、Etherscanといったツール上でデータを見れば、そのNFTを誰が作ったのかは一目瞭然であるためです。

誤解3:NFTの情報はブロックチェーン上に記録されておりデータの改ざんができない

最初に書いた例文には載っていない内容ですが、これもよくある勘違いです。
改ざんが困難であるというブロックチェーンの特徴と、NFTの特徴がごちゃごちゃになってしまっています。

なぜこれが間違っているのかを正確に理解するためには、NFTのデータ構造をざっくりで良いので知る必要があります。
NFTは以下の3つの要素で成り立っています。

  1. NFTを識別するための識別子
  2. NFTの保有者
  3. メタデータ(NFTの紐付け対象について書かれたもの)

この情報ひとつひとつがブロックチェーン上に記録されているものです。NFTはウォレット間で取引することができるので、保有者が変わるたびに②の現在の保有者の情報が書き足されていきます。

NFT化するデジタルデータは大抵の場合、メタデータにデジタルデータへのリンクが置かれる形式で保存されています。そしてデジタルデータ自体は普通のwebサーバやIPFSというファイル共有サービスに置かれています。
そのため普通のwebサーバに置かれている場合はURLの内容を変更することでデータを改ざんすることができますし、保存されたデータがなくなってしまうこともあります。

エンジニアのMoxie Marlinspike氏はこのNFTの仕組みを利用して、購入する前はアート的なものが表示されているのに、他の誰かがを購入すると 💩 の絵文字が表示されるジョークNFTを制作しました。

実際に何かのきっかけで「作品データのファイル」が消滅してしまい、それに紐付いたNFTも事実上消えてしまうという事態は散見されています。NFTを制作する側も購入する側も、この点には注意が必要です。

※フルオンチェーンNFTという作品データも含めたすべてをブロックチェーン上に記録しているNFTもあるのですが、ここでは割愛します。ほとんどのNFTはフルオンチェーンではありません。

結局のところNFTとは?

ということで、誤情報が出回ってしまっているために初心者が勘違いしがちなNFTの3大勘違いについて解説しました。

では結局のところ、NFTとは何で、何がすごいのでしょうか。そして何に気をつけるべきなのでしょうか。
わかりやすさを優先しつつ、誤解ができるだけ生じないようにまとめてみます。

NFTとは?

誰が作成したものなのか印をつけて証明できるイケてる技術を使って、デジタルデータと製作者・保有者を紐付けることができるやつ。

NFTは何がすごいの?

NFT所有によって得られる所有感が気持ちよくて、キメるとハッピーになれる。
あとオマケで所有者向けの権利がある場合は権利を行使できる。

NFTで気をつけること

①保有しても作品の所有権は得られない
②コピーや複製を防ぐことはできない
③データの改ざんはできる

以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。この記事がNFTを買うときに自分がいったい何にお金を払おうとしているのかを把握するための一助になれば幸いです。

参考になった方は以下のTweetにいいね・RTをしていただけると嬉しいです。

BBBでした。

シェアしていただけると嬉しいです!

【オススメ中央集権仮想通貨取引所】


・高負荷環境でも稼働する高い安定性
・分厚い出来高と狭いスプレッド
・大会やエアドロ等の豊富なイベント
→トレード環境として優秀

口座開設はこちら


・Maticをpolygonネットワークに直接送金可能
→polygonユーザーには必須のHub取引所

口座開設はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です