システムトレードで勝つ人の特徴を分析する -考察編-

この記事は、システムトレード利用者に向けたアンケートからシストレで勝つ人の特徴にはどのようなものがあるのかを考察していくものです。

前回の『システムトレードで勝つ人の特徴を分析する-データ編-』では、シストレに関するアンケート結果を定量的・定性的な情報の両面から公開しました。今回はそのデータを見た上で感じたこと、何が成功要因(=シストレで稼げる人)になっているのかどうかを考察しました。
※ここでの考察はスイングトレードに限定したものであり、高頻度売買は考察の対象外です。

結論

初っ端に結論をまず書いておきます。

  • これが成功の方程式だ!というような画一的な共通点はなかった
  • 結局自分の考えを持ってトレードを継続している人が儲かっている
  • 最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。 唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。
  • 祈りの力を高めることで儲かっている人は運が良かっただけの可能性があるので要注意

以下、各論に移ります。

データを見て

とりあえず『データ編』を見てわかったこと・感じたことを主観で書いていきます。

bitFlyerでのスイングトレードでは、運用金額が1000万円程度あってもマーケットインパクトによる目立った収益の悪化は見られなかった。

大きいロットの注文を雑に成行で投げると、滑りが大きくなり小ロットで回すときに比べて収益が悪化することがあります。自分の取引によって値動きに影響が及んでしまうためです。これをマーケットインパクトと言います。

トレードで1万円から100万円に増やすのと、100万円から1億円に増やすのでは後者のほうがほぼ間違いなく困難です。 損益率は同じなのに難易度が変わってしまう理由の1つがマーケットインパクトの発生です。

特に高頻度売買では無視できないものであり、最小ロットで回していて儲かっている戦略のロットを上げると途端に儲からなくなったりすることはよくあることです。

皆さん複数の戦略を回しているため1000万円分の成行注文を行っているわけではなく、各自工夫をしていると思うのですが、bitFlyerで運用資金が1000万円を超えても特に問題なく回すことができるというのはグッドニュースです。ちょっとした工夫は必要になりますが、たぶん3000万円ぐらいまでは問題ないでしょう。(私個人は思想の違いでbFから撤退しているのであくまで憶測ですが)

ただし、国内仮想通貨取引所の最大レバレッジは遠からず最大2倍になってしまうので、この状況が今後も続くかどうかはわかりません。

特定の時期に始めた人が儲かっているわけではなかった。

特定の時期に始めた人が儲かっているという状況は見られませんでした。
現物ホールドを主体とした仮想通貨投資では、2017年のような極端な上昇相場に始めた人は儲かり、2018年に始めた人は儲からないといった状況になっていると思います。
しかしシステムトレードのような値動きを取ることを目的にしたトレードでは、始めた時期が生存率に大きく影響するわけではないようです。

複数戦略の同時稼働は退場リスクを低減させる。

システムトレードでは一定のルールに従って売買を行います。ここで1つだけの売買戦略を動かすか、それとも複数の戦略を動かすかはトレーダーの好みや考えによって変わるものです。

アンケートでは、3個以下、4~10個、11~20個、21個以上の4つの選択肢を用意していました。ここで4~21個以上を選んだ人の中では目立って成績の良し悪しは見受けられませんでしたが、3個以下の場合はそれ以外のものに比べて退場可能性が高いことがわかりました。

3個以下の売買戦略を回す場合、1つの戦略がダメだとそれで全体の成績が悪化してしまうので運ゲーになりやすくなるのだと思われます。
ちなみに売買戦略稼働の最大数は50個超でした。

レバレッジ10倍以上でスイング運用を行うと退場しやすい。

わざわざコメントするまでもないことかもしれませんが、レバレッジ10倍以上のハイレバで動かす場合は退場リスクが上がることがわかりました。
レバ10倍でポジションを持っているときに、自分のポジションとは逆方向に10%動いたら破産します。仮想通貨は1日で30%動くこともあるボラティリティの高い商品なので、ハイレバ運用でお金を増やそうとする場合、ポジション保有期間の長いスイングトレードは向いていません。

当たり前ですね。

ハイレバでは一発で大きく稼げる可能性はあり、夢はあります。分の悪いギャンブルであることを認識した上で行うのであれば楽しめますし、悪くないと思います。

裁量は上手く活用すると強力な武器になるが、下手なら使わないほうが良い。

シストレ成功体験として、裁量を上手く組み合わせたのが良かったという人もいれば、逆に裁量をやらずにシステムに任せることができたのが良かったという人もいました。

スイングトレードではポジションを長く持つため、裁量トレードと組み合わせようと思えばいくらでも組み合わせることができます。上手く使えば儲かるし、上手く使えなければ損をする。
これも当たり前のことですね。

おそらく上手く使えている人は、裁量トレードについても裁量のルールを決めてトレードしているのではないでしょうか?
含み益が大きくなったので衝動的に裁量で利確するのと、システムに組み込むのが面倒という理由でシステム化していないだけで、ある一定のルールがあって裁量を使うのとではやっぱり結果も違ってくると思います。

裁量の介入余地があることによって狼狽してしまう人は裁量を使わないほうが良いと言えそうです。ちなみに私は狼狽派なので、シストレに対する裁量介入は行いません。
エントリーから決済まで裁量トレードとして独立して行う裁量は行っています。

複数戦略の組み合わせにおいて、類似性の低い戦略を選ぶことは重要。

同じような戦略ばかりを動かしてしまっては、複数稼働のメリットが潰れてしまいます。複数戦略を稼働させるのであれば、できるだけ異なるロジックのものを回すことがオススメであると回答した人が多くいらっしゃいました。
「これは同じような動きなのかなあ」と見比べるだけでもやらないよりはずっと良いですが、確実なのは2つの戦略の相関を算出して数値で比べる方法です。

相関を出すのは全然難しい話ではなく、バックテスト結果をCSVに落として数値をそろえ、Excelで関数を入力するだけです。プログラミングの知識は一切不要です。知識ゼロの状態であっても、Google検索しながらやれば基本的には誰でも行えます。
(余談ですが、やればできることであるとはいえ面倒であることには変わりないので、こういった分析を簡単に行うことのできるプラットフォームを開発しています)

下手にコロコロ戦略を変更すると損失を膨らませてしまうことが多い。

これはスイングトレードだからこそやってしまいがちなミスです。動かすことを決めた売買戦略を停止させるのは売買戦略が機能しなくなったときであるべきですが、その判断はいわば裁量的に行われることが多いために過ちを犯しやすくなってしまします。

たとえば平均で2日間ポジションを保有する売買戦略を3日間動かして損失が出たからといって、その戦略が機能しなくなったと判断することはできるでしょうか。

こうやって文章で見ると、ほとんどの人が「それはできないだろう」と思うはずです。ですが、実際に稼働させた戦略が2日間損失を出し続けると、多くの人がびっくりしてしまいます。
戦略を動かし始めるときには、成功イメージを持って動かすことが多く、失敗パターンを想定しないためです。私もよくやらかしていました。

最初からどういうときに止めるのか、どれだけの損失が発生する可能性があるのかを想定してから動かすことで狼狽しにくくなり、「あのとき止めなければ儲かったのに」あるいは、「もっとロットを小さくしていれば儲かったのに」を防ぎやすくなります。

結局どういう人が儲かるのか?

アンケート結果をつぶさに見て思ったのは、身も蓋もない話ですが、この条件に当てはまる人は必ず儲かるというような画一的な成功の方程式はなく、自分で考え続けて試行錯誤を繰り返した人が結局儲けているのだなということです。

かのダーウィンの言葉にもあるように、最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。 唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者であるのです。

マーケットでは多くの人がしのぎを削って戦っています。私たちが売買をするときに反対側に立っているのは、血の通った人間や人間の作り上げた機械です。四六時中投資やトレードのことばかり考えている、引くほど頭の良い人たちが、自分のすべてを賭けてトレードして、日々改善を続けています。

そんなおどろおどろしい環境で生き残るためには、同じ土俵ではできるだけ戦わず、自分ができる中で考え続けて改善していく必要があります。どこかで売っている仕組みを買って放置していれば儲かるような甘い世界ではありません。

逆にどういう人には向いていないのか

システムをセットして、後は放置していれば儲かると思っている人は要注意です。今は儲かっていても環境変化にやられて退場してしまう可能性があります。
今儲かっているのは運が良いだけかもしれません。

みんながこの売買戦略が良いと言っているから回してみよう、と考えるのは最初の一歩としては良いと思います。何事もまずは模倣から始まるものです。
しかし、環境変化が起こり皆自分でどうするか考えなければならないときには第三者を頼りにすることはできません。皆自分のことで必死です。アドバイスをくれる人はいないと思ってください。困ったときに頼りにできるのは自分です。自分で考える必要があります。

システムトレード・自動売買という言葉には、まるで寝ていても勝手に儲けてくれるかのような響きがありますが、実情はあくまでもアクティブ投資の一形態であり、自分で考えずに儲けることはできません。

だからこそ面白く、達成感のあるものだと思っています!

ということで、最後に冒頭に書いた結論をもう一度載せて考察編を終わりたいと思います。

もう一度結論!

  • これが成功の方程式だ!というような画一的な共通点はなかった
  • 結局自分の考えを持ってトレードを継続している人が儲かっている
  • 最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。 唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。
  • 祈りの力を高めることで儲かっている人は運が良かっただけの可能性があるので要注意

楽しいトレーディングを!
BBBでした。

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