システムトレードで勝つ人の特徴を分析する -データ編-

トレードで勝つ人の割合は10%、媒体によっては1%程度であるともいわれています。

勝つ人の反対側に負ける人がいることを考えると、局所的には勝っている人と負けている人の割合は5:5になるにも関わらず、長期的に見ると勝つ人は極々少なくなってしまいます。それだけ勝ち続けることは難しく、厳しい世界であるということです。

そんな厳しいトレードですが、はむとれの利用者向けにアンケートを取ったところ、2020年3月の成績は74%がプラス、3月の損益率の中央値は+48.1%、平均値は+87.5%という華々しい結果が出ました。
今回はそのアンケートの結果を公開し、なぜ稼げたのか?稼げる人にはどのような特徴があるのか?を考察していきます。

はむとれを利用しているかどうかに限らず、システムトレード、あるいはルールに基づいた裁量トレードを行っている人にとって参考になる情報になればと思います。

今回はデータ編です。

はむとれ利用者の3月の成績まとめ+α

まずはアンケートで得た数値データを列挙していきます。アンケートに回答してくださった方は54名です。アンケートはすべて自由回答であり、質問内容によって回答率はまちまちです。

3月の成績がプラスだった人は74%でした。

アンケートに回答してくださった方の内、更に詳しい数値まで教えてくださった方の情報をまとめたものです。

回答してくださった中で最も損益額が大きい人は、600万円→1000万円で+400万円。
3月1日の証拠金額の平均は88万8529円。損益額は+55万5607円で、損益率は+87.5%
中央値で見ると、証拠金額は36万5000円。損益額は+15万円で、損益率は+48.1%でした。

続いて、はむとれを始めたときの初期資金と現在の資金について、2020年以前からはむとれをやっている方で詳しく教えてくれた方の金額をプロットしたものです。

損益額が最も大きいのは、200万円→1000万円の+800万円。
損益率が最も大きいのは、20万円→800万円の+3900%でした。
お二人とも2018年代からはむとれを動かしている方です。

平均値で見ると、初期の証拠金額が40万5652円、現在の証拠金額が183万円で、損益率は+454.9%
中央値で見ると、初期の証拠金額が25万円、現在の証拠金額が95万円で、損益率は280%でした。

運用資金(証拠金額)が大きくなることが成績に与える影響については後半で考察します。

始めた時期はバラバラでした。
また儲かっている人と始めた時期の分布を見ると、特定の時期にやり始めた人が儲かっているというデータは得られませんでした。

稼働させているストラテジーの個数は4~10個が6割を占めていました。
ここでは稼働数が3個以下の人は僅かに損失を出しやすい傾向が見えました。

はむとれストラテジーを活用している人が72%でした。
オリジナルも含めて回している人のほうがより大きく稼いでいるといった傾向は見られませんでした。

1日に1回以上チェックをしている人が91%でした。まったく見ないという設問も用意していましたが、まったく見ないを選んだ人は1人もいませんでした。

最大レバレッジは2~4倍の人が多いという結果になりました。10倍以上で動かしている人は退場しやすい傾向は見えました。
レバレッジ規制により、bitFlyerでの最大レバレッジを2倍未満にしなければならない状況になるため、この比率は今後大きく変わるものです。

シストレを行う上での成功体験は?

(複数の売買戦略を回すことを前提に)売買戦略間の相関を見ること

・ストラテジーごとの相関関係を調べてなるべく相関関係をうすくなるようにしました。

・手数料負荷(0.05%)をかけて年間で+の戦略を使うこと。相関が低い戦略を組み合わせること。はむとれを信じること。

・新たなストラテジーを追加する際は少ないロットから始めて、成績次第でロットを変える。同一の動きのストラテジーばかりにしない。短時間足と長時間足のバランスを考えて全体を構成する。

・ ・相関の低いストラテジーを組み合わせる
  ・ストラテジーのコードも確認し、強み弱み等の特徴を把握する
  ・ストラテジーの選定&配分は、公開日も加味する(フォワードテスト結果も意識する)

裁量も活用すること

・3月暴落時に裁量で利確。

・稼働しているストラテジーを参考にしつつ裁量でロット追加をし、儲けに繋がったこと。

・裁量で利確することは大事

裁量はせずシストレに任せること

・放置

・DDが続いても我慢すること。最終的には勝てるので。

・DD期間にもロットを落とさず耐えること。

・とにかく裁量を信じず、システムに全てを委ねることが重要だと思います。

・大きく逆行している時に、過去のDDと比較する(不要不急の裁量を防ぐ)

・信じて放置

熱く語ってくれた方①

①ストラテジーの良し悪しを利益額ではなく、個々の損益グラフの綺麗さでみること。
グラフが綺麗でDDが浅ければ結果としてロットを増やしても安心してみていられた。

②プラスタイミングとマイナスタイミングのストラテジーを複数採用し打ち消すように組むこと。
同じタイミングで利益が出ているストラテジーは採用しない。結果としてトータルの損益グラフが綺麗になり月次~年次が安定した。

③ストラテジー選びが全てであり、フォワードテスト結果を第一とする。
ストラテジーが増えてきているが、前の物の方がフォワードテスト結果が溜まっており、信頼性が高くかつ良い物を見分けやすかった。バックテストはあくまでバックテストであり、比較すると信頼性が低い。

④一度選んだら数か月は様子をみる。
(DDは想定内?、他のストラテジーと利益タイミングはちゃんとズレているか?等)
はむとれのストラテジーは長期間で安定して利益を出せるもののため、1ヶ月程度ではただのDDの可能性が高い。そのそれぞれのストラテジーのDDをカバーするため②を実施している。

熱く語ってくれた方②

手を抜かずに取り組み続けること。これに尽きたと思う。
取引前と取引後でやることが色々ある。

【取引前:戦略作成・選定】

バックテスト結果が良いものが出来たとしても、その結果を鵜呑みにして運用すると想定外のDDをくらうことがある。特に戦略がロバストであるかは必ずチェックしている。

具体的には、どんな根拠やどんな値動きがその戦略の利益の源泉になっているのかという定性的な要素のリストアップと、取り扱うアセット以外のアセットでの検証も含めたk分割交差検証(ウォークフォワードテスト)を用いた定量的な検証を必ず行っている。

定性的な点についてはあっているかどうかはわかりようがないので仮説でも良い。仮説でも良いから根拠と思われるものがあるかどうかが大切。
k分割交差検証はシステム化しなくても良い(もちろんやっても良いが)。TradingViewでバックテスト期間を変えて行うやり方で十分。またこの検証時には単一のアセットだけでなく、他のアセットにもストラテジーを当てはめてどんな成績になるのか確認するようにしている。

これをXBTUSDだけでなく、それ以外のアセットに対しても行い、特定アセットの運用のみに頼らトレードを実行していることも成果に繋がったポイントだと考えている。
また手数料、板の厚さ、戦略における遅延遭遇の可能性がどれぐらいあるかは必ず考慮する。

組み合わせも大切であるが、組み合わせが効果を発揮するのは1つ1つの戦略がきちんと機能することが前提にあるので、戦略作成のほうに力点を置いている。しっかりと戦略作成に力を入れることで、複数組み合わせたときにこのストラテジーもあのストラテジーもダメで大損というパターンを防ぎやすくなる。

【取引後:成績の確認・検証】

まず損益グラフから読み取れるドローダウンを見ている。
そのドローダウンは
・収益のための必要経費なのか
・防げた間違いだったのか
を慎重に考える。

たとえばドローダウンがバックテストと一致していれば、その戦略に起因する問題であるし、バックテストとの乖離があるタイプのドローダウンであれば、運用の仕方や注文の仕方に問題があることがわかる。

次に取引しているアセットのチャートから機会損失がないかどうかを見る。
一見問題なく運用できているように見えても、実際はもっと大きく、あるいは安定して稼ぐことのできるチャンスを逸している可能性がある。
チャートの値動き対する損益は適切なものであったのかを見る。
ここで重要なのはチャートに対する損益が事前の想定の範囲内にきちんと収まっているかどうかであり、利益が想定外に大きい場合も運用が上手くいっていないと判断している。
利益が想定外に大きいということはラッキーパンチでたまたま生き残っただけであり、破産確率の高いトレードをしていることに他ならない。

シストレでのやらかしエピソードは?

裁量をしてしまうこと

・調子に乗った「裁量」、、、

・中途半端な裁量

・やはり裁量で感情トレードすると失敗します。

・裁量

・手動利確は上手くいかないほうが圧倒的に多いので、SFD発生時以外はお任せ。ロットがズレている時は気付いた時に修正したほうが良い。もうちょっと下がったら修正しようと思うと大抵逆にいく。

・利益が多く出た際に手動利確をしたこと

・裁量しちゃうこと。

・下手な裁量は逆効果

・不要不急の裁量。ストラテジ戦略のバランス

・裁量利確

・欲を出し過ぎないこと、DDで焦って裁量決済等をして儲かる機会を失ったこと

・裁量、逆張り

放置してしまったこと

・損切りの遅れからの放置

・それまで成績が良かったストラテジーについて、陰りが見えても信じて放置したこと。

放置しなかったこと

・バックテストから想定されるDDに収まっているにもかかわらずストラテジーを変える。ロットを増やす際に一気に増やさない

・調子が悪い時に止めてしまうこと。

・成績が振るわないから儲けを急ぐあまり短期足のストラテジーを導入した。すぐに相場が変わってドボン。

・DD期間にロットを落としたり、稼働を停止すること。

・大きめのDDでも許容範囲内であれば、ストラテジーを止めないほうが良かった

熱く語ってくれた方①

①ストラテジーのエントリーに対して手動で決済を行うこと。
目先の利益は手に入るが結果的に伸びるはずだったトレンドフォロー利益の縮小になってしまう。また帳尻を合わせるためにどこで再エントリーするか考えることが多くなり、結果として精神的なコストパフォーマンスが悪く心理的要素が介入しないというシステムトレードの利点を殺してしまった。

②短い期間でストラテジーの入れ替えを行うこと。
開始して最初の1か月は数日~一週間単位でストラテジーを入れ替えることを行っていた。結果としてその最初の一ヶ月だけは数年の間で唯一マイナス月となった。

③はむとれに慣れるまでは大金は投入しないこと。
開始してすぐに大金を入れると損益の方が気になり一番大事なストラテジー選択と様子の見極めに集中できない。結果として①・②が起こり右肩下がりになった。

熱く語ってくれた方②

最もやるべきではないのは失敗から目を背けてしまうことと、バイアスに飲まれてしまうことだと思う。

この2つが想定外の損失の根本的な原因になっている。
失敗を学習機会と捉えられず、目を背けて自分にとって都合のよい言い訳をするとその場では良くても後で悲惨な目にあってしまうことが多い。

システムトレードにおいてはルール通りにトレードすることが大切であるが、そのルールが誤ったものである場合は破産に向かって一直線に邁進してしまう。ルール作成時に、儲けるためのパターンだけでなく、自分が失敗することを前提にした多角的な視点からの考察を入れることが極めて重要であるように思う。

以下に私がよく陥る失敗パターンを列挙する。

・良さそうな戦略が出来たあと、検証をサボってそのまま「えいや!」で回してしまうこと。ここで手を抜くと大抵痛い目を見ることが多い。たとえ機会損失になろうとも新戦略を投入するときには最小ロットで回して様子を見たほうが良かった。

・戦略の実力を過信してしまうこと。数値が示すドローダウンの2倍の損失を覚悟して回していれば正しいリスクを取ることができ、短期間で大きく資産を減らしてしまうことは防げた。この時点では、想定外の損失を“イレギュラー”であると考えてしまったが、今にして思えば当然想定するべきリスクであった。

・戦略への過信と関連して、テールリスクを過小評価してしまうこと。暴騰・暴落のタイミングでちょうど同じ向きのポジションを持っていればよいが、そうではない場合は取り返しのつかない損失を出してしまう可能性がある。自分はテールリスクに巻き込まれないだろうという願望には何の根拠もない。

・儲かるパターンはいくつも想定するのに、損失のパターンの想定は限定的になってしまうこと。損失パターンとそれに対する行動のほうをより想定すべきであるのに、実際には皮算用的な儲かるパターンの妄想に入り浸ってしまう。この想定の甘さのせいで損失時に「びっくり」してしまい、非合理的な行動を取る要因になってしまう。

考察編につづく……

このデータを元に、システムトレードで勝つ人の特徴は果たして何なのかを考察していこうと思います。次回につづきます。

システムトレードで勝つ人の特徴を分析する -考察編-

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