売買ルール作成時のアプローチ方法は2つしかない

皆さんはトレードの売買ルールを考えるときにどのように考えていますか?
どのようなルールで売買するのかを考えることは、裁量トレーダーにとってもシステムトレーダーにとっても重要です。どんな戦略なら儲かるのか考えて、検証し、運用してみて、最終的に儲かると喜びもひとしおですよね。

トレードにおいて売買ルールを考えることは、売買ルールを実践することと同じぐらい重要です。
「売買ルールを考え、実践し、売買ルールを見直して、また実践する」
という一連のサイクルをぐるぐる回していくことがトレードです。

今日はその中でも自分で売買ルールを考える際の入り口部分にフォーカスしてみたいと思います。
実は、売買ルール(売買戦略)を考える際のやり方は、大きく分けると2つしかありません。

それが仮説検証型のアプローチ、と仮説探索型のアプローチです。

これは企業の戦略立案、マーケティング、研究開発におけるアプローチ方法として広く知られているものです。この考え方はデータ分析における一般的なアプローチ方法であり、そのままトレードに応用できます。

仮説検証型アプローチとは?

事前に仮説を設定し、その仮説が正しいかどうかを検証するアプローチ方法です。
コンサルタントやマーケターの人はこの手法に慣れ親しんでいることが多いです。

例を挙げて説明します。
たとえば、移動平均線のゴールデンクロスでロング、デッドクロスでショートすれば儲かるのではないか?という仮説を思いついたとします。

仮説を思いついた時点では、その売買ルールが有効に機能するかどうかはわかりません。過去のデータに当てはめてみることではじめて過去の値動きに対する結果が見えてきます。
検証の中で、どうやら単純なゴールデンクロス・デッドクロスだけでは儲からなさそうだ、ということが判明したら、その結果を元に改善を行っていきます。過去のデータではどういった勝ち方・負け方をしているのかがわかれば、長所を伸ばしたり、短所を潰すための改善が可能になります。

過去のデータに当てはめて検証することが売買ルール的に困難、あるいは面倒くさい場合はいきなり実践投入して様子を見ることになります。実践投入すると結果が得られやすい反面、売買ルールが微妙だった場合には無駄に損失を出してしまったり、売買ルールは有効なのに早々に諦めてしまう可能性はあります。

仮説検証型アプローチの強みは、儲かる理由を想定した上で検証を行える点です。仮説ありきで考えるため、「なぜ儲かるのかわからない」仮説は最初から排除することができます。売買ルールの根拠に(それが本当に合っているかどうかはさておいて)儲かる理由があるので、比較的実践でも有効に機能しやすい売買ルールを作りやすいという特徴があります。

要するに因果がある戦略になりやすいということですね。

逆に弱みは、仮説を思いつかないと何もできないことです。仮説がないとスタート地点に立つこともできません。どれだけのそれらしき仮説を思いつくことができるのかが仮説検証型アプローチの肝になります。
卵が先か鶏が先かという話ではあるのですが、トレードが上手い人にはよい仮説をポンポン出すことのできる人が多いように思います。

仮説探索型アプローチとは?

事前に特定の仮説を持たず、データを用いて仮説を新たに見出すアプローチ方法です。
エンジニアの人はこちらのアプローチ方法を好む人が多いのではないでしょうか。

仮説検証型のアプローチとは目指すべきゴールが異なります。
仮説検証型では仮説が正しいのかどうかを検証することが目的でしたが、仮説探索型では有効そうな仮説を見つけ出すことが目的です。

仮説探索型アプローチの強みは、思いもよらない仮説を見つけ出すことができる可能性がある点です。トレードに関するデータに対し、ある程度のアタリをつけて網羅的に分析を行うため、「こんな指標があったのか!」といった発見が得られることがあります。

逆に弱点は、カーブフィッティングが起こりやすいことです。
よくシステムトレードで売買戦略のパラメータ最適化を行い、それは結局カーブフィッティングになっていて損をしてしまうというケースが見られます。これは最適化パラメータ探索を行ったときのあるあるで、何の因果もなく(儲かる理由がなく)たまたま上手く当てはまっていただけの数値が仮説として出てきてしまうために起こるものです。
※詳しく知りたい人は「見せかけの相関」で検索してください。
仮説探索型アプローチでは、仮説を見出した後に「なぜこの指標が儲かるのか?」を考えることが非常に重要です。

また、「データに対してある程度のアタリをつける」と簡単に書きましたが、これが非常に難しく一朝一夕でできるものではありません。
的を絞って検証を行う仮説検証型とは異なり、とにかく数をこなして粘り強くアプローチしていくことが仮説探索型のカギになります。

どちらのアプローチ方法も大切

ここまで読んでいただけるとわかるように、仮説検証と仮説探索は相互補完的なものであり、どちらのほうが優れているというものではありません。どちらも等しく重要であり、特にトレードではどちらか片方にアプローチが異なってしまうと結果に結び付きにくくなってしまいます。

自分の売買ルール作成時のアプローチ方法がどんなものか意識していなかった方は、ぜひこの機会に「自分は普段どうやって売買ルールを作成していたのか」を考えてみてください。

上手くアプローチが回り始めると、

仮説→仮説検証型アプローチ→仮説検証で得られたデータの二次利用→仮説探索型アプローチ→仮説

とトレード改善のためのサイクルが回り始めます。

まとめ

最後に2つのアプローチ方法を表にまとめました。

仮説検証型仮説探索型
内容事前に仮説を設定し、 その仮説が正しいかどうかを検証する方法事前に特定の仮説を持たず、 データを用いて仮説を新たに見出す方法
仮説事前にある事前にない
長所儲かる理由があらかじめ想定されている思いもよらない仮説を見つけ出せる
短所仮説を思いつかないと何もできないカーブフィッティングが起こりやすい

トレードを考える上での材料にしていただければ幸いです。

BBBでした。

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