Bybitは9日間で17億2500万円儲けているという話、他色々

現在、仮想通貨取引所のBybitでは、「2020 夏季WSOT大会」と題したトレード大会を行っています。現在の参加人数は10,240人。前回大会の参加人数は1,659名だったので、かなり盛り上がっている大会であると言えます。

Bybitの大会は参加者の損益状況を公開してくれています。このデータから得られる情報は非常に多いので、今日は大会のデータから取引所はどれぐらい儲けているのか?を考察してみます。またそれ以外にもいくつかの情報を載せました。
ついでにどのようにしてデータを取得して分析したのかも載せるので興味がある方はご自身でもやってみてください。

ちなみに前回大会についての記事も書いています。トレードでどんな人が負けるのかを分析したものになるのです。ぜひご覧ください。

1,659名のトレード傾向と破産しないためのトレード改善について

大会の基本情報

大会のルールや損益状況はWSOTの公式ページから確認できます。
いくつか今回の考察を行うにあたり重要な情報をピックアップします。

  • 大会開催期間: 8月10日10:00 AM UTC – 8月31日 10:00 AM UTC
  • 今回のBTCチーム戦では、BTC/USD無期限契約の取引が対象となります。 他種の契約におけるトレード(例えばEOS/ETH/XRP/USDTなど)は計上されません。
  • 今回のBTCチーム戦は、英語圏、中国語圏、韓国、日本、ロシア語圏、アルゴリズムなどさまざまなエリアに分けられます。 
  • 参加条件:参加応募時点で必要な最低資産(保険口座の残高を含む)は0.1BTCです。

大会の損益状況は以下のような形で確認することができます。

これは8月19日時点でランキングTOPの韓国チーム「W.T.C」の状況です。ランキング1位のjunki84さんその損益率や資産の増やし方がカッコよすぎるので勝手にウォッチしています。

今回分析に使用したのはこの損益情報です。できるだけたくさんの人数の分析を行いたかったので、ざっとメンバー数が多そうな3チームの損益を抽出しました。抽出したチームは、「Youtuber BITJIN」「Chart Champions」「The Moon」です。

損益をExcelで分析可能な状態にする

※分析方法に興味がない人はこの章は飛ばしてください。

損益の分析を行うにあたりやることはとてもシンプルです。特別な知識やスキルがなくても誰でもできます。

  1. 損益記録をコピーする
  2. Excelに貼り付ける
  3. いい感じに並べる

以上です。
時系列データとして継続的に取得するのであればちょっと面倒ですが、今この瞬間の損益を分析するだけであれば拍子抜けするほど簡単です。さっそくやっていきましょう。

①損益記録をコピーする

損益記録を選択します。だらだらスクロールして選択するだけです。

選択したあとはコピーしましょう。右クリックして「コピー」をクリックするだけです。これでステップ①は完了です。

②Excelに貼り付ける

結果をExcelに貼り付けましょう。A1をクリックして貼り付けを行います。

A1列に長い行ができます。これでステップ②は完了です。ここまではただコピーしてペーストしただけです。

➂いい感じに並べる

Excel上で関数を使っていい感じに並べます。

ここはExcelを普段使わない人は難儀するかもしれません。私はINDEX関数を使って並べました。Excelマスターの人であればもっとスマートに処理すると思います。
これでデータが分析可能な状態になりました。後は自由に自分が見たい軸でデータを切り出して見ていくだけです。

さっそく取引所がどれだけ儲かっているのか見ていきたいところですが、その前に全体の損益傾向に関するデータなど、いくつかのデータを貼り付けたいと思います。

損益データから読み取れるもの

まずは損益の傾向を見てみます。大会大開始から9日間後の2,459人の損益データを、損益率10%単位&0%でヒストグラムにして表示したものです。

-10%~0%の山が一番大きく、続いて0~10%の山が続きます。取引を行っていない損益率0%の人と、-90%以下の損益の破産者の人数は同じぐらいでした。損失を出す人のほうが利益を出す人よりも圧倒的に多い状況が見て取れます。

またこれを損益状況の割合を個人的な感覚で8通りに分類すると以下のようなグラフになりました。

状況損益率割合
爆益50%以上1.3%
大儲け10~50%5.3%
プラス0~10%14.5%
ノートレ0%10.1%
マイナス-10~0%22.0%
大損-50~-10%18.7%
かなりヤバイ-80~-50%6.6%
破産-80%以下21.4%

もっとざっくりと、プラス、ノートレ、マイナスの3つに分類するとこうなります。
プラスが21%、ノートレが10%、マイナスが69%です。ノートレの人を除くと、勝っている人と負けている人の割合は、1:3になります。

利益を出している人は多数の屍の上に立っていることがよくわかります。よくFXで勝てる人は10%や5%だと言ったりしますが、たった9日間でこの結果なので安定して勝てる人が少ないことは想像に難くありません。むしろ9日の結果でこれなら、果たして365日後にプラスになっている人は5%もいるのかすら疑問です。

次に開始時資産の分布を見てみます。
以下のような結果になりました。

開始時資産割合
0.1BTC以上~0.12BTC未満35%
0.12BTC以上~0.2BTC未満33%
0.2BTC以上~0.3BTC未満10%
0.3BTC以上~0.5BTC未満7%
0.5BTC以上~1.0BTC未満7%
1.0BTC以上8%

資産0.2BTC未満の人が2/3以上を占める結果になりました。元々Bybitでトレードを行っている人は少なく、今大会を機に口座開設した人が多いのでしょうか?もしかしたら始めから損失上等でギャンブルして上位を狙うために少ない金額でスタートしている人もいるかもしれませんね。

次に50%以上の損失を出している人の開始時資産の分布を見てみます。9日間で資産を50%失うトレードをしている人は、現時点で破産していなかったとしても破産予備軍だろうという予測の元、50%を基準にしてみました。

全体の割合に対して0.1~0.12BTCの資産の人の割合が増えています。証拠金が少ない人はハイレバギャンブルをしがちで、それが損失率の大きさに繋がっていると考えることができそうです。
一方で0.12~0.2BTCが開始時資産だった人は全体の比率に対して破産者が少なくなっています。これはどう解釈すればよいのでしょうか?ギャンブルとして扱うお金ではないので慎重にトレードしているということでしょうか?よくわかりません。

事前の予想では開始時資産が大きくなるほど慎重にトレードする人が増えて破産率が下がるのではないかと思っていましたが、どうやらそうではなさそうなのは面白い発見です。身も蓋もない言い方をすれば、お金を持っていようがいなかろうがトレードが下手な人は下手ということです。

ついでに利益を出している人の開始時資産の分布も見てみましょう。

これはわかりやすい結果になりました。証拠金が0.2BTC以上の人の割合はすべて全体の開始時資産の分布を上回っています。証拠金は0.2BTC以上ある人のほうが傾向としてトレードが上手いと言えますね。0.1~0.12BTCの人は全体の割合とほぼ変わらず、0.12~0.2BTCの人の割合はガクッと減っています。

この結果だけを見ると0.12~0.2BTCの証拠金の人は、割り切ってギャンブルをする度胸もなく、かといってトレードが上手いわけでもなく、資産をジリジリと減らしていく人が多いという仮説が立ちますね。これはひどい。

この結果はあくまでも大会開始から9日後の結果を切り取ったものなので、大会終了時にどのような結果になるのかはわかりません。どう決着するのかは引き続き追いかけていきたいと思います。

それでは今回のテーマであるBybitは期間中にどれぐらい儲けているのか?を見ていきます。

Bybitは9日間でいくら儲けたのか

Bybitがいくら儲けたのかは損益額合計を見れば一瞬でわかります。

はい。ドン。

2,459名の損益額合計は、-344.44BTCでした。1人あたり平均0.14BTC損しています。この結果は出金して数値上では破産している人を含んでいるのでもう少しマイルドな数字にはなるかと思いますが、出金している人の割合はそこまで多くないと思われるのでほぼこの金額がBybitの取り分であると考えていいでしょう。

今大会の参加人数は10,240人です。

誤差を考えずに単純計算すると、10,240人の合計損益は-1,383.83BTCになります。
これを日本円にすると……

1,725,708,896.33円。
約17億2,600万円!!

こいつぁヘビーな金額ですね。トレード大会が取引所にとって旨味のあるイベントであることがよくわかります。Bybitのアフィリエイトのコミッションは公式ページによると最大で30%、今大会の賞金総額は100BTCです。これらを引いてもまだ868.68BTC残ります。

これは僅か9日間の結果ですからね。取引所の仕組みを利用して安定した資産運用を行っている人がいる一方、それ以外のほとんどすべての人にとっては仮想通貨取引所はただの賭博場でしかないことがよくわかります。またトレード大会は取引所のアフィリエイトをやっているアフィリエイターにとっても旨味のあるイベントになっています。
コミッションを30%とすると、9日間の想定アフィリエイト報酬は合計415BTCです。単純計算で100人を取引所に招待して100人全員を破産させたら4.1BTCのコミッションがもらえる計算になります。

取引所やアフィリエイトの在り方について是非を論じるつもりはありませんが、取引所とアフィリエイターと一般ユーザーの関係はwin-loseの関係にあり、どんどん入金してどんどん破産するトレーダーが一番美味しいユーザーであることは事実です。
事実は事実として認識しておくべきです。

Q.短期的に利益を最大化させたい取引所とアフィリエイターにとって一番嬉しい顧客はどのような顧客か?

A.すぐに破産して、またすぐ入金するトレーダー

テストに出ます。覚えておきましょう。

もちろん短期的な利益だけを追い求めると、持続的な成長を損ない、長期的に得られる利益が少なくなってしまうので、取引所として短期的な利益だけを追い求めることはないと思います。これは海外の仮想通貨取引所だけに関わらず、国内の証券会社など伝統的な金融機関にも当てはまる問題でもあります。

最も、根無し草のようにそのときの流行りに乗っかって煽りを行うことを生業にしているアフィリエイターにとっては短期的な利益よりも重要なものはないとは思います。そういった例はそこかしこで見られます。

※損益額合計のマイナス分は取引所だけでなく大会参加者から大会悲参加者に流れている分もあると考えられますが、この影響を考慮に入れるのであれば大会非参加者と大会参加者の間でトレードの実力に差があり、大会非参加者のほうがトレードが上手いという仮定を置く必要があります。また、今大会では大会に参加することで大会期間中の手数料が割引になるキャンペーンをやっています。手数料は損益にダイレクトに影響を及ぼす重要なファクターです。仮定を裏付ける根拠がないこと、直観的にもトレードが上手い人のほうが手数料が割引になるチャンスを捨てることが多いとは考えにくいことから、大会参加者と大会非参加者の実力差の影響は考慮していません。

まとめ:お金の流れを理解しよう

トレードで見るべきはチャートや価格に影響を与えそうなニュースだけではありません。

取引所でトレードを行う以上、取引所がどのようなビジネスモデルを組んでいて、どうやって利益を上げているのか、取引所の紹介を行うアフィリエイターにとっての利益とは何なのか、トレードを行う人たちはどのような思考でトレードを行っているのか、勝つ人負ける人に見られる特徴は何か。
こういった特性を理解しておくことは、自分の立ち位置を客観的に確認することに繋がるため、重要度が高いと言えます。

自分が負けたときに、お金は勝った人に流れるというのは事実ですがそれだけでは足りません。正しくは自分が負けると、そのお金は勝った人、取引所、アフィリエイターに流れます。お金の流れを考え、その流れの中で各ポジションに立っている人がどのような行動を取り得るか、何を考えているのかを想像してみてください。

その上で、節度を守って楽しくトレードしてください。

以上、BBBでした。

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