Bybitについて本気出して調べてみた

仮想通貨のトレーディングを個人が行う場合、仮想通貨取引所を使って売買を行うのが一般的です。自分の大切なお金を預ける仮想通貨取引所は慎重に選びたいですよね。

しかし海外にある取引所の場合、どのような取引所であるのか実情はどうしても見えにくくなります。最悪なくなっても構わないという気持ちで小額を預けるのではなく、大金を預けることを考えるのであれば実情について詳しく知ることは必須です。

そこで今日は海外仮想通貨取引所の中で有力視されている取引所のひとつの「Bybit」について本気出して調べてみました。

今日書くのは、Bybitの手数料は?どうやって登録するの?といった公式ページを見ればすぐにわかる内容ではなく、調べてもすぐにはわからないディープな内容です。Bybitについて詳しく知りたい方はぜひ読んでください。

基本的な情報を知りたい人はBybitの公式ページを見てください。

以下、目次です。

それではさっそく事実情報について確認していきます。

会社情報

Bybitを運営している会社は、 「Bybit Fintech Limited」
設立は2018年3月。
タックスヘイブンとして知られるヴァージン諸島のBVIに登記されています。
本社はシンガポールにあります。

取引所のサービスを正式にリリースしたのは2018年12月。
取引所の開発にはおおよそ8か月の期間を要したとのことです。

2018年12月時点での従業員数は30名、1年後の2019年12月時点では117名に増えています。現在の従業員数は不明ですが、週次ペースで採用を行っているそうです。
単純計算すると現在の従業員数は150名前後といったところでしょうか。
2019年12月時点では従業員の大半が開発者であり、現在もその構図は変わっていないようです。

これは2019年年初あたりのBybit従業員の集合写真です。
若い会社であり、社員の年齢は20~30代が中心。
成果主義の会社であり成長とハードワークを楽しんでいるベンチャー企業です。
ラスベガスでのパーティの様子なども調べると出てきます。

Bybitの代表について

代表はBen Zhou
FX業者のXMに7年間勤め、ゼネラルマネージャー(部下が約200人ぐらい)を経験後、Bybitを設立した創業社長です。
自己分析で自身の強みは「分析スキルの高さ」にあると挙げています。仮想通貨に関しては多くの時間を市場のギャップ分析に費やし、ギャップを埋めるだけでなく、常に耳を傾け、注意を払いながら戦略策定を行っているとのことです。
この信念をBybitの企業文化にも浸透させていると語っています。

両親の影響で幼少期からグローバルな子供であり、11歳の頃にニュージーランドに留学しています。母国語が英語ではない中での留学であり、Benの人生の中ではこれが最初の大きな挑戦だったそうです。
大学は米国インディアナ州にあるアールハム大学。
また大学時代には早稲田大学に交換留学で来ていたことがあります。早稲田在籍時はいつも高田馬場で酔っ払っていたんだとか。

好きなものは野球。ランニング。筋トレ。
既婚者であり、お子さんもいます。
写真はスマートな時期のものであり、今は少し増量中なのでYoutubeなどで見ると少し印象が異なるかもしれません。

経営陣について

Yaxi Zhu:CFO。資金調達やBybitの企業投資について担当。プロのポーカープレイヤーとしての顔も持つ。

経営陣についてはYaxi以外の人の詳しい名前まではわかりませんでした。

経営メンバーには、
・外国為替業界
・投資銀行
・ブロックチェーン技術
に関する専門家が揃っているそうです。

技術的には中国Tencentで働いていた人が中核となっています。その他、Morgan Stanley、Ping’an Bank、Nuoya Fortune出身のエキスパートが軒を連ねており、技術者の層は厚そうです。

なぜBybitを立ち上げたのか?

Benが仮想通貨に触れたのは2016年の半ば。友人がブロックチェーンテクノロジーやトークンエコノミーについて教えてくれたのをきっかけに夢中になったそうです。

Benを夢中にさせたのは、仮想通貨が従来の金融市場に比べて若く、非効率的で、エネルギーに満ちていた点です。仮想通貨市場は取引所が成熟しておらず、過負荷による注文拒否が大手の取引所でも多発している状況です。急いで取引したい高ボラティリティ時に一番トレードがしにくくなってしまう状況が多くの取引所で発生しており、これはクライアントの基本的なニーズが満たされていません。
また、取引所の背後に誰がいるのかがわかりづらく、クライアントが抱える問題がタイムリーに解決されにくい点も問題であると感じたそうです。

これらの問題を解決する取引所を作成すれば、業界で最も安全で信頼性が高く、最もユーザーフレンドリーな取引所として、すべてのトレーダーに最高の取引体験を提供することができると考え、Bybitを作成すること決意。

その後パートナーを集めて Bybit Fintech Limited を設立し、プロジェクトを開始して今に至ります。

本社をシンガポールに置いたのは、シンガポールがアジアのブロックチェーン、および仮想通貨のハブであるため。シンガポール当局がイノベーションを奨励しており、世界の他の規制当局とは対照的であることもシンガポールを選んだ理由だそうです。

Bybitの強み

他の取引所と比較した際のBybitの強みは以下の5つであるとBenは言います。

  1. 注文拒否や遅延のない高速実行
  2. 問題発生時のリアルタイムサポート
  3. 最大100倍のレバレッジでデリバティブ取引ができる
  4. 簡単に行える、利確・損切り・トレーリングストップの設定
  5. 強い流動性の提供

この評価がどれぐらい信頼できるかについては、おおむね信頼して良いと思います。実際にBybitの過去のデータを見てみるとわかるのですが、他の取引所に比べて歪みがほとんどありません。

これはBybitだけが瞬間的に暴落するようなヒゲがつく動きが起こりにくいことを意味します。
(その分歪みを取るような戦略は機能しにくいという側面はあります)

今後のロードマップについて

今後のロードマップとしては

  • オプション取引の実装
  • 先物取引の実装
  • 教育コンテンツの拡充

を考えているそうです。
情報源によって実装予定の商品がオプションだったり先物だったりするのでオプションと先物はどちらか一方になるかもしれません。

教育コンテンツについては、現在もBybit Blog上で初心者~中級者向けのコンテンツを作成しています。今後はウェビナーなども積極的に行っていくそうです。

Bybit Blogはこちら

日本でのビジネスについて

全世界でのBybitユーザー85万人に対して、日本は現在2万人弱でありまだまだこれから展開をしていく予定であるとのことです。
BitMEXが撤退したように日本市場から撤退することは考えていないとのことです。
規制サイドと動きがあるかどうかについてはさすがに教えてもらえませんでしたが、日本市場から撤退しない件は、Bybit経営陣+外部のLegal Teamで会議を行ったあとに社員に展開された話であると聞きました。

規制に関することはBybitサイドでコントロールできないことではあるので、明確に今後も撤退しないという保証はありませんが、少なくともBybit側が早期に撤退の判断をする可能性は少ないと思って良さそうです。

Bybitのマーケティング戦略について

アフィリエイト戦略・インフルエンサーマーケティングを軸にしています。これはBenが元XMの人間であることが大きく影響しています。各国のインフルエンサーに対してアプローチを行い、高額なアフィリエイト報酬でBybitを広めてもらおうとしています。

手あたり次第に声をかけている状況です。これを読んでいる人の中にもBybitからアフィリエイト戦略でビジネスを加速しよう!といった内容のメッセージが来た人がいるのではないでしょうか。

アフィリエイト担当者に対してKPIが課せられ、各人がそのKPIを達成するためにアプローチをしているようです。

VIPプランについて

目安として月間の売買高が1億ドル以上だとTaker Feeが0.075%から0.0575%になります。Maker Feeは変わらず-0.025%です。
売買高の金額については明確な基準があるわけではないので応相談とのこと。

利用規約・プライバシーポリシー

利用規約とプライバシーポリシーのリンクを貼っておきます。
内容的におかしなところはない普通の?利用規約とプライバシーポリシーでした。

事実情報については以上です。
次にこれらの結果をまとめると共に、Bybitについて思うところを書いていきます。

Bybitの良いところ

彼らが自分で強みであると言っている内容に嘘はありません。
取引所としての完成度は高いと思います。

特に注文遅延の少なさは特筆すべきものがあり、 数字が示す事実として bitFlyerやBitMEXと比べて注文遅延が少ないです。
前ぺージに記載したように、他取引所に比べて歪みが少ないので、突如発生したヒゲに巻き込まれて狩られるリスクは相対的に少ないです。
一方で歪みがない分、単一の取引所の歪みを利益にした戦略は機能しにくいので運用スタイルによっては欠点にもなり得ます。

サポートについては、基本的な内容についてはチャットで十分に対応してもらえます。初心者の方がトレードする上でぶつかる「わからない」にはすぐに回答してもらえるので便利です。
ただし専門性の高い内容については技術チームの回答待ちになることがあるため、専門的な質問についての即時回答は期待できません。

取引所のUIについてはBinanceに似ており、使い勝手は良いです。取り扱い商品に面白みはありませんが、まずは大きく間口を広げるための戦略として使いやすさにフォーカスして設計を行っていることを考えれば理解できます。
今後オプションや先物も実装予定とのことなので、独自色がこれから出てくることに期待しています。
ちなみにXRPUSDは韓国・日本のニーズに答える形、EOSUSDは中国のニーズに答える形で実装したとのことです。USDTの実装・改善に関するアンケートも取っており、ユーザーのニーズに答えるという姿勢はBenの言葉に偽りはありません。

個人的には、「俺はこういうのが欲しいんだ!」というFTXが行っているような商品設計のほうが好きですが、この姿勢はこの姿勢で一本筋が通っており、良いものだと思います。

Bybitの悪いところ

マーケティング戦略が下品であること。
これに尽きます。

多くの人に取引所を使ってもらうためにアフィリエイトを行うのは良いと思いますし、そのこと自体を非難するつもりはないのですが、Bybitのやり方はちょっと行き過ぎだと思います。
取引所を使ってもらうことよりも、取引所の紹介をしてもらうことのほうが優先度が高くなってしまっているために、「アフィリエイトビジネスを加速しよう」というやり方に偏重したマーケティングになってしまっているように見受けられます。

そのせいで、「トレーダーではなくアフィリエイターがおすすめする取引所」になってしまっています。これは私の偏見が混じりますが、トレーダー的には自分がアフィリエイターだと思われるのはかなり嫌です。取引所として良いとは思っていてもアフィリエイターだと思われるのは嫌だから特に誰かにオススメはしない、という人は結構いるのではないでしょうか。

下品に見えてしまう根本的な理由は、営業(アフィリエイト)担当者へのKPI設定が原因だと推測しています。
おそらく最大のKPIが紹介人数になっていると思うので、もう少し入金額や出来高の比重を高めることで、アフィリエイター向けではなく、トレーダー向けのマーケティングになるのではないでしょうか。
外野がBybitのマーケティング戦略に対してとやかく言っても仕方ないのですが。

少なくとも私はBybitのマーケティング戦略は嫌いです。

あとはVIPプランが正直しょぼいです。プランの幅もなし。アフィリエイト原資を削って、売買するトレーダー(Bybitロイヤルカスタマー)にその分を回してほしいです。

Bybitに関する誤解

「詐欺取引所ではありません」

入金したが最後、出金できなくなってしまう。
取引所が飛んでしまう、という最悪のケースの心配はしなくて良いと思います。
(世の中100%はないので、もし飛んだらすみません)

カウンターパーティリスクに関しては、 個別に名前を出すことは控えますが、 むしろ日本のいくつかの取引所のほうが心配です。

「出金制限はありません」

取引所リリースから数か月の間は、1人1日10BTC、全体で1日100BTCの出金制限がありました。
今はこの出金制限はありません。出金限度額はないので安心してください。

この2点に関しては誤解であると言えそうです。

マーケティング戦略について思うところ

手あたり次第に声をかけているため、付き合ってはいけない人に対してもアプローチを行ってしまっています。シンガポールから日本のゴシップ的な情報はほとんど見えないと思うので、最初にアプローチしてしまったことに関しては、仕方ない側面があるかもしれません。

しかし、問題発生後に自社の利益を優先させ見て見ぬ振りをするのはNGです。これはBybitの担当者とのやり取りのスクショです。

ぼかした言い方で恐縮ですが、逮捕歴のある仮想通貨関連の大物アフィリエイターに関しては、逮捕歴があることや詐欺に限りなく近いビジネスを行っていたことについて、Bybitは知らなかったようです。
今後社内でどのような動きがあるかはわかりませんが、オープンでクリーンな取引所になるために、黒い人間とはスパッと縁を切ってくれることを望みます。

どう付き合うか

Bybitのマーケティング戦略と、Bybitの取引所のシステムはわけて考えるべきです。
取引所のシステムとしては優れており、BTC、ETH、XRPの無期限をトレードする環境としては悪くありません。
私はそれなりの額を入れて普通に使っています。
マーケティング戦略に対する個人的な好き嫌いのせいで、そのために取り得る利益を逃してしまうのはトレーダーとしてはNGであるためです。

同時に黒い人間としっかり縁を切ってくれるかどうかは注視していきます。

以上です。

最後に、Bybitに登録してみようと思う人は下のリンクから登録していただけると嬉しいです。Bybitに関する基本的な情報も公式ページで確認できます。
繰り返しになりますが、取引所のシステムは良いです。

Bybitでどう稼ぐのか?どこにチャンスが転がっているのか?
といった話も気が向いたら書こうと思います。

アルトコインをBitMEXとは異なりアルトコイン建てで取引できるので、デルタニュートラルのポジションが簡単に作成できて云云かんぬんとか。

BBBでした。

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