ビットコインを空売りすることで毎日ビットコインがもらえる概ね元本保証の仕組みを1から解説する(年利10~30%程度)

BBBです。

2021年1月、ビットコインが高騰しています。これは2014年12月からの月次チャートです。2014年12月に300ドルだったビットコインが、今は40,000ドルを超えています。
当時と比較すると実に133倍です。


わかりますよ。私にはこれを見た人が考えていることが手に取るようにわかります。
多くの人がこれを見たときに思うことはひとつ。

「羨ましい!だけどもう高すぎて買えない!」

今から買っても良いと理由があったとしても、こんなチャートを見てしまってはとても買えない。下落が怖い!
ドルコスト平均法で積み立てればよいなんて言われても、価格が下落すれば損をしてしまうじゃないか!
欲しいけど高くて買えない!

こう考えてしまうのは仕方のないことです。

そこで今日は、そんなわがままな人のために、ビットコインが下落しても概ね元本が保証されて、なおかつビットコインを毎日手に入れることができる仕組みを紹介します。
この投資方法を用いたときに期待できる年利はビットコインが上昇しなくても10%程度です。
過去データを基に行ったシミュレーション結果だと年利30%という結果が出ています。

詐欺では?と思われた方、素晴らしい感覚をお持ちです。逆に、すごい!早く教えてほしい!と思った方はむしろ要注意です。それではさっそく紹介していきます。

ビットコインを空売りすることで毎日ビットコインをもらう

一言で書くとこれだけです。
意味不明ですよね。これだけ見ると頭のおかしい戯言にしか聞こえません。

少し正確に書くと、FundingRateという価格調整メカニズムを使用しているビットコイン建てで取引ができる仮想通貨取引所でレバレッジ1倍のショートを行うことで高い確率でビットコインを金利として得る手法です。
仮想通貨に明るい人たちの間では「デルタニュートラル戦略」とも呼ばれています。
また、極一部の人たちの間では、「FRもぐもぐ」、あるいは「金利うまうまポジ」とも呼ばれています。

結局意味不明なんだけど?という方。大丈夫です。今からひとつひとつ丁寧に説明していきます。ちょっと長くなりますがお付き合いください。

この手法は商品設計とそれに伴うリスクを理解した上で行うべきものです。初心者がとりあえずでやるものではないので注意が必要です。

まずはこの手法のやり方を見る前に、仮想通貨取引所の商品設計を軽く理解していきましょう。

無期限先物の仕組み

いくつかの仮想通貨取引所は「無期限先物」という商品を扱っています。

先物取引とは、ある商品(原資産)を、将来の決められた日(期日)に、取引の時点で決められた価格で売買することを約束する取引のことを指します。
通常の先物は満期で強制的に原資産価格で売買されるというルールがあるので、満期に向かって価格が原資産価格に近付いていく性質を持っています。

「無期限先物」とはその名の通り、期限のない先物のことです。先物商品は満期があることで原資産からの乖離を抑えることができますが、無期限先物の場合は満期がないので別の仕組みを用いて価格調整を行っています。

それがFunding Rateという仕組みです。日本語では資金調達率といいます。無期限先物では、定期的(1時間だったり8時間だったり)にインデックス価格との乖離に合わせて資金調達率が決定され、時間が来ると資金調達率が支払われます。
(※厳密には正確性を欠いた表現ですが、ここではわかりやすさを優先しています。ざっくり理解するにはこれで大丈夫です)

ここで重要な点は2点です。

  • ビットコインには無期限先物という商品があり、FundingRateという仕組みを用いて価格調整を行っている
  • ビットコインの無期限先物で取引しているものはビットコインではなく、ビットコインの価格に連動するように設計された商品である

これは極めて重要な点なので、ビッコトイン無期限先物の取引を行う人は絶対に知っておくべき知識です。

FundingRate(資金調達率)について

では具体的にFundingRateの支払いがどのように行われるのか見ていきましょう。

FundingRateが0.01%のときは、無期限先物をロングしている人からショートしている人へ、0.01%の支払いが行われます。
100万円分のロングをしていたらその0.01%の100円が、100万円分のショートをしている人に支払われます。
このように資金調達の支払いはユーザー間で行われます。

FundingRateはそのときの無期限先物の価格のインデックス価格との乖離率(≒過熱感)によって変動します。乖離がない状態だと0.01%に近付き、プラス方向への乖離が大きくなるとプラス方向に、マイナス方向への乖離が大きくなるとマイナス方向に振れていきます。

FundingRateの支払いの仕組みはこれだけです。簡単ですね。

詳しい計算式が知りたい人は、各種仮想通貨取引所の公式ページを見てください。
また私が以前あげたFundingRateを計算してチャート上に表示するためのTradingViewにコードも参考にしてみてください。

『BitMEX資金調達率をTradingViewで表示させるためのソースコードを無料で公開』

これはBitMEXの計算式ですが、FundinfRateの仕組みを採用している取引所の計算方法はほぼ同じです。

またこちらはBybitの2018年11月14日からのFundingRateの履歴を2,358個を時系列に沿ってプロットしたものです。プラスにもマイナスにも振れていることがわかります。

また、これはFundingRateの値をヒストグラムにしたものです。

最頻値は0.01となっています。これは偶然ではなく、FundingRateの計算式上、0.01が基準になるためです。実際に2,358個のFundingRateの平均値は0.0119であり、全体の55.6%(1,310個)が0.01でした。

ここで重要な点は3点です。

  • FundingRateがプラスのときには、ロングしている人からショートしている人へFundingRateの値に応じた支払いが行われる。マイナスのときには逆でショートしている人からロングしている人へ支払われる
  • FundingRateは無期限先物価格がインデックス価格とどれだけ乖離しているかによって変動する
  • FundingRateはその仕組み上最頻値が0.01になり、平均値も0.01近くになりやすい傾向がある

これも重要なので覚えておいてください。

ビットコイン建ての取引所で取引を行う意味

もうひとつ、最低限知っておくべき知識があります。
これで最後です。これが終わったら具体的な手法の実践に入ります。もう少しだけお付き合いください。

ビットコイン建ての取引所で取引を行う意味を理解する必要があります。
ビットコイン建ての取引所では、ビットコインで取引を行います。日本円やドルではありません。

つまりビットコイン建ての取引所で何もポジションを持っていないときは、ビットコインの現物を持っています。ポジションを持っていないのに、すでにロングポジションを持っている状態です。

またビットコイン建ての取引所でレバレッジ1倍のショートポジションを取ると、すでに持っているロングポジションを解消したことと同じ意味を持つので、フィアット基準で考えるとポジションを持っていないことになります。ショートポジションを持っているのに、ポジションを取っていないのと同じ状態です。

言葉だけで見ると混乱しますね。
フィアット基準で図示してみるとこうなります。

フィアット建ての取引所ビットコイン建ての取引所
2倍ロング3倍ロング
1倍ロング2倍ロング
ノーポジ1倍ロング
1倍ショートノーポジ
2倍ショート1倍ショート

つまりビットコイン建ての取引所でレバ1倍ショートを行うということは、フィアット建てでの損益を固定することを意味します。日本円だけを持っているときにビットコインの価格がいくら上がろうが下がろうが、日本円の資産は変わりませんよね。

レバ1倍ショートを行うことで、ビットコインの値動きに損益が左右されないポジションを構築することができました。これをデルタニュートラルと言います。

重要な点は2点です。

  • ビットコイン建ての取引所ではフィアット基準で考えたときとはポジションがずれる
  • ビットコイン建ての取引所でレバ1倍ショートを行うことはビットコインの値動きに左右されないポジションを構築することを意味する

ここまで理解すればあと一歩です。
年利10%の手法が近づいてきました!

すなわち、ビットコインを空売りすることで毎日ビットコインをもらう

ここまでで得た知識を総動員すると、必然的にこの記事のタイトルの手法に行きつきます。
繰り返しにはなりますが、重要なポイントを全部おさらいしましょう!

  • ビットコインには無期限先物という商品があり、FundingRateという仕組みを用いて価格調整を行っている
  • ビットコインの無期限先物で取引しているものはビットコインではなく、ビットコインの価格に連動するように設計された商品である
  • FundingRateがプラスのときには、ロングしている人からショートしている人へFundingRateの値に応じた支払いが行われる。マイナスのときには逆でショートしている人からロングしている人へ支払われる
  • FundingRateは無期限先物価格がインデックス価格とどれだけ乖離しているかによって変動する
  • FundingRateはその仕組み上最頻値が0.01になり、平均値も0.01近くになりやすい傾向がある
  • ビットコイン建ての取引所ではフィアット基準で考えたときとはポジションがずれる
  • ビットコイン建ての取引所でレバ1倍ショートを行うことはビットコインの値動きに左右されないポジションを構築することを意味する

つまり!

価格調整の仕組みとしてFundingRateを採用しているビットコイン建てで取引を行う仮想通貨取引所で、無期限先物をレバレッジ1倍ショートすることで入金した資産はビットコインの価格変動に左右されず、FundingRateの支払いタイミングで定期的にビットコインをもらうことができます!

仮にFundingRateが平均0.01%だとすると、年利は10.95%となります。これが年利10%の仕掛けです。

もっと簡単に言うとこうです!

  1. 特定の仮想通貨取引所にビットコインを入金する
  2. 無期限先物をレバレッジ1倍でショートする
  3. 定期的にビットコインがもらえる

ここでもらえるのはフィアットではなく、ビットコインであることに着目してください。FundinfRateのタイミングでもらえるのはFundinfRateに応じたフィアット分のBTCです。

10.95%の年利はビットコインの価格が変わらなかった場合の計算なので、ビットコインが値上がりすればもっと大きな利益が見込めます。
またビットコインが下落して半分の価格になってしまったとしても、年利5%になるだけでマイナスにはなりません。

この手法は損失リスクを抑えつつビットコイン積立を自然と行うことができる手法であると言えます。

直近786日でシミュレーションしてみた

試しにこの手法をBybitで2018年11月14日から資金100万円行うとどうなるのかをシミュレーションしてみました。結果が下図になります。

0.01が最頻値になるとはいえ、絶対にプラスになるわけではないので相場状況によってはマイナス乖離が続くこともあります。そのため2019年7月までは成績マイナスで推移しています。最もマイナス幅が大きいところだと-8万円です。(最大ドローダウン8%)

そこからはほぼ安定した右肩上がりの損益になっています。直近はビットコイン価格の上昇に伴ってFundingRateが高騰するとともに、積み立てて保有しているビットコインの価値が上がっているため、損益は+65万円になっています。

786日で100万円が165万円です。これは年利換算すると+30%になります。
+10%どころではないですね!

このシミュレーションはBybitですが、FTXやBinanceなど無期限先物があるところであれば同じ手法を実践できます。

リスクは?

考えられるリスクは3つあります。

ひとつはFundingRateが長期間マイナスに振れてしまうことです。こうなるとFundingRateの支払いを行わなければならなくなるので、時間が経てば経つほどお金が減ってしまいます。特に仮想通貨価格が低迷するときが危険です。特に長い間下落基調が続く2018年のような相場では儲かりません。

もうひとつは取引所が倒産したり、その他何かしらの理由で出金ができなくなってしまうカウンターパーティリスクです。FundingRateの仕組みを採用している日本の取引所はないため、この手法を用いるためには必然的に海外取引所を使用する必要があります。

海外取引所を使用することについて、私個人としては初心者にはオススメしていません。あくまでもリスクを認識した上で使用するべきところです。詳しくはこちらをご覧ください。

『【初心者向け】海外取引所って使っても平気なの?』

また、FundingRateの仕組みがある取引所ではすべて海外取引所であるが故に、為替変動リスクがあります。USDに対して変動リスクを消しているため、レバ1倍でドル円を同時にロングしているのと同じ状態になるためです。そのため日本円基準で見たときには、ドル円が円安になるとより利益が出ることになります。

あとは、リスクと呼ぶには少し異なりますが、初期資金がある程度必要であるため、少額で行う投資手法としては適切ではありません。

まとめ

「ビットコインが欲しいけど下落が怖くて買えない!リスクはできるだけ負いたくない!」

という人にはデルタニュートラル戦略がオススメです。デルタニュートラル戦略は、資産を一気に2倍、3倍に増やすことはできませんが、仮想通貨がアゲアゲの2021年1月時点では年利換算して10~30%程度の利益を望める可能性が高い手法です。

と、ここまで煽っておいてですが、海外取引所を使用すること、商品設計を理解する必要があること、それらに伴うリスクを把握する必要があることから初心者向けの投資手法ではありません。繰り返しになりますが、私個人としては初心者の方に海外取引所の使用を薦めていません。
やる場合はリスクを認識した上でトライしてみてください。

以上、BBBでした。

※本記事の内容は利益を保証するものではありません。シミュレーション結果は過去のデータに基づいて計算されているもので、将来の結果について何ら保証するものではありません。
※本手法の利用により生じた如何なる損害についても当方は責任を負いませrん。

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