「投資をやろうと思っているけどお金がない!」
そこかしこで聞くセリフです。
そこで今日は心理学を駆使して投資に回すお金を日々の生活の中からストレスなく捻出する方法をお伝えします。
この方法を実践すれば、手取り収入の5%を簡単に投資に回すことができるようになります。
新卒の手取り収入が20万円として5%は1万円です。
月に1万円を投資に回すことができれば、将来的な運用の第一歩としては完璧です。
また投資以外のあらゆる事柄にも応用できる考え方で、面倒くさがりの人には特にオススメです。参考にしてみてください。
精神論は役に立たない
私たちは誰でも豊かに暮らしたいと願っています。将来は孫の家をのんびり訪ねたり、行きたいところに旅行に行ったり、あるいは日常生活の支出を心配せずに図書館でのんびり本を読んで過ごしたいと思っています。
しかしこうしたことを実現するためにお金を貯めておくことは困難です。今、お金を使いたいことがありすぎて、ついつい将来のお金の必要性を忘れてしまいます。
貯金をするために積極的な努力を要し、都度貯金をするという判断を下さなければならないとしたら貯金は至難の業です。
(これは貯金に限らず、ほとんどあらゆることに当てはまります)
「今はいいや。後でやろう」
と先延ばしにした「後で」は決してやってきません。
そんな経験はないでしょうか?
私は腐るほどあります。
後でやろうはバカ野郎なんて言葉もありますね。
ですが、これが事実だとしてもそんな精神論は役に立ちません。
「よし今からやるぞ」と気合を入れないと続かないことを持続させるのは本当に無理です。
私みたいな怠惰な人間は努力が大嫌いなんです。
ではどうすればいいのでしょうか?
初期設定(デフォルト)を変更する
一方で、デフォルトが貯金することであって、貯金をしないために積極的に行動しなければならないなら、貯金をすることは困難ではなくなります。
わかりやすい具体例をあげます。
これは欧州の臓器移植への賛成率のデータです。
臓器移植へ参加を表明している人が、デンマーク等の黄色の国では平均15%、オーストリアを始めとする水色の国ではほぼ100%近い人が参加表明をしています。
こんなにもはっきりと二極化している理由は、デンマーク人の性格が悪いからでは決してありません。
決定的な理由はただひとつで、臓器移植参加表明の初期設定(デフォルト)が異なっています。
臓器移植への参加を表明する際には、運転免許証の裏に記入をします。
この記入方式が黄色の国と水色の国で異なります。
黄色の国:臓器移植をしても良いという人は署名する形式
水色の国:臓器移植をしたくないという人は署名する形式
つまり、黄色の国は初期設定(デフォルト)が臓器移植に反対の状態、水色の国は初期設定(デフォルト)が臓器移植に賛成の状態です。
投資用の資金を作りたいときにもこの考えが役に立ちます。
一定額を投資(あるいは貯金)したいのであれば、給与から天引きで投資用の資金を確保できる仕組みを活用しましょう。
投資用にお金を一定額確保する状態を初期設定(デフォルト)にして、投資をしないためにはわざわざ自分で作った仕組みを壊さないといけないようにしてください。
たったこれだけです。
これだけでストレスなく投資用のお金を確保することができます。
この考え方は社会のあらゆる行動に応用可能です。
ダイエットをしたいとき、子どもが自分から歯磨きをするようにさせたいとき、自社サービスをユーザーにもっと活用してもらいたいとき、あるいは国民の行動を変えたいときなど。
たとえばダイエットをしたいのであれば、お菓子を置くことのできるスペースをなくし、普段より小さいお皿でご飯を食べるようにしましょう。
まとめ
ここで書いた内容を140字にまとめたものがこのtweetです。
行動を変えたいと思うとき、自分自身に発破をかけたり、何かご褒美を与えたりすることも時には大切ですが、それよりも初期設定(デフォルト)を望ましい行動が勝手に取れるようなやり方に変えてしまいましょう。
がんばらなくても勝手に行動が変わります。
行動を変えるのに努力は不要です。
具体的な給与天引きの手段については色々なものがあると思うので調べてみてください。
以上、BBBでした。